
なぜ、IRヒーターには本格的な緊急停止機能が必要なのか
工業用の赤外線ランプは、非常に強力な熱を発します。もし、何の制御もなくそのまま動き続けると、その高い熱量によってフレームが変形したり、汚れ物が燃え上がったりする可能性があります。
私たちが開発するシステムは、高出力の熱が必要だけれども、高価なブランド製品を購入したくないという小規模なコーティング工場向けです。しかし、こんなに大きな出力を扱う場合、即座に電源を切る手段が必要です。
「大きな赤いボタン」の実態
緊急停止ボタンは、単なる見栄えの良いボタンではありません。それは、電力回路を物理的に遮断する装置です。
短波ハロゲン管の場合、熱はほぼ瞬時に発生します。コンベアが詰まったり、部品が煙を出し始めたりした場合、PLCが徐々に電力を下げるのを待っている暇はありません。そんな時間はありません。
だからこそ、そのボタンを押した瞬間にコンタクターが切れるように設計しています。これにより、ランプへの電流が即座に遮断されます。それだけです。
「隠れた」熱の問題
しかし、電源が切れても、ランプが冷めているわけではありません。石英管は熱を保持し続けます。緊急停止ボタンを押しても、数秒間は熱を放ち続けます。これが問題の原因です。
もし、冷却ファンも同時に止まってしまったら、大変なことになります。その熱が反射板に伝わり、反射板を壊してしまう可能性があります。加熱回路が停止していても、冷却ファンが動き続けるようにしてください。これは、大金を節約するための小さな工夫です。
自作はやめましょう
多くの粉末コーティングや乾燥ラインで、コストを節約するために緊急停止機能を省いてしまうケースがあります。しかし、これは大きな間違いです。
高ワット数のランプを使う場合、1つのリレーが故障するだけで、すぐに深刻な状況になります。私たちが開発したコントローラーは、高価なブランド製品の代わりとして簡単に使えるように設計されていますが、安全装置は必ず固定されています。これにより、作業員の安全が守られ、装置が故障しても溶けてしまうことがありません。配線をきちんと整え、そして、必ず緊急停止ボタンが手の届く場所にあるようにしてください。